特集 「大学入試分析」を生かす
VIEW21[高校版] 新しい進路指導のパートナー
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今春の入試結果の状況

コラム 『VIEW21』高校版 「大学入試と進路指導に関する教師アンケート」より
アンケートでは2009年度入試の状況についても尋ねた。その結果を報告する。
大学入試対策で最も大事なのは、「学習習慣の定着」
図1
図1は、 生徒の志望校選びの傾向を尋ねた結果だ。「不況に伴う受験校数の絞り込み」「不況に伴う現役志向・安全志向」の肯定率(「かなり見られた」+「まあ見られた」)は6割前後だった。「センター平均点ダウンに伴う安全志向」の肯定率は、約5割だった。
図2
センター試験の問題内容に「新しい傾向がみられた」に「そう思う」と回答した割合は約2割(図2)。自由記述回答を見ると、「国語・英語の文章量が増え、速読の力が求められるようになった」という声が多かった。「生徒の学力を測る良問が多かった」に「そう思う」と回答した割合も約2割で、自由記述回答には、「知識を問うよりも思考力を問う良い問題」「単なる詰め込みや暗記では対応できない」「点数差が生徒の実力差にある程度比例していた」などの声があった。
図3
入試で実力を発揮した生徒とそうでない生徒の違いを尋ねたところ(図3)、質問項目すべてにおいて「とてもそう思う」+「そう思う」の回答が8割を超えた。「とてもそう思う」の回答のみに着目した場合、最も肯定率が高いのは「学習習慣が身に付いていた」で6割強だった。次に多かったのは「3年生の最後まで授業を大切にした」であり、教師は「授業」と「家庭学習」が入試においても最も大切な要素であると考えているようだ。

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