特集 「大学入試分析」を生かす
VIEW21[高校版] 新しい進路指導のパートナー
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課題 自由記述回答より
組織として取り組めていない
  • 学年別に分かれている教科が多く、3年生に関係しなかった教師の意識が薄い
  • 分析を横(学年)だけでなく、縦(全校)でも共有し、校内での指導体制をより組織的にする必要を感じる
  • 成績低迷時の分析が互いに気を使い思い切った分析にならない
  • いわゆる進学校ではないので、「教師集団」としての機能が弱い。学校の目的、指導の在り方などを徹底的に検討すべき
分析のスキルや精度を高めにくい
  • 進路先の幅が広く、分析の焦点が絞れない
  • 生徒の学力層が幅広く、分析すべき大学のターゲットを絞り切れていない
  • データがあふれているが、何を軸にどのようにまとめるか迷う
  • 判定と合格・不合格の整合性。分析の精度を高める
  • 分析結果と校内偏差値の関係の精度が高くない
  • 受験生が少なく、データとしての信用性が低い
  • 生徒の実力差で指導する方法について、更なる分析力向上
  • 模試結果などから、個別学力試験での生徒の実力を予想する精度を高める
分析結果を生かしきれていない
  • 入試分析結果を、日常の授業や課題にしっかり反映できていない
  • 保護者への説明をもっと早期に、もっとタイムリーに行う
  • 教師の作問力向上
  • 入試の傾向や要求学力に対して本校のカリキュラムと補習の内容が合っているのかを検証し、効果的なものにしたい
  • 継続的な取り組みを続け、ノウハウを蓄積する
  • 分析は行っているが、その情報の活用力に関して教師間に差がある
各校の具体的な取り組み 自由記述回答より
入試問題を分析
  • 問題内容の傾向や難易度を分析し、それを基に校内模試の作問や演習を進めている
  • 地元国公立大の入試を解いて出題の意図を探り、対策を練る
  • 入試問題の教材化
  • 正答率の低い問題を分析している
入試結果と生徒の実態の関連を分析
  • 個別学力試験の得点開示の情報を生徒から集め、実力テストとの相関を見て指導に生かしている
  • 模試の成績推移、センター試験などの入試結果を基に、教科担当の反省と次年度へ活用すべき項目を引き継ぐ
  • 模試の2・3年生での伸び・落ち込みの分析と入試結果とを比較
  • 合格した生徒と不合格だった生徒との違いを分析し、1・2年生にさかのぼり到達目標の設定を見直す
  • 合格者の学習への取り組みを見て、学習意欲の向上にどう生かしていくかを検討する
分析結果の報告や発表の場づくり
  • 入試の総括を翌年度の4月下旬に実施し、早めに前年度の反省をしている
  • 保護者会用資料、教師用の詳細なデータをつくる
  • 新旧担任連絡会議で、旧3年生担任からの資料を基に質疑する
  • 職員会議で結果を報告し、進路指導部の分析を提示する。授業担当を集め、結果から見た生徒の学習状況や改善の方向性などを話し合う会議も前年度から開いている
  • 教師間だけでなく、3月末の学年集会で、3年生担任が他学年生徒にも入試の分析結果を伝えている
  • 3月に教師対象の進路学習会を開き、入試結果(合格・不合格)の分析を行っている

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