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主体的な学びへ導く声掛けが
好調の秘訣
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教師間の目線合わせ、詳細な生徒把握により手厚い指導を心掛ける同校だが、手取り足取りの指導に終始しているわけではない。生徒の主体性を引き出すことにも努めているのだ。1年生では英数国に重きを置き、課題を多く与えて徹底的に学習習慣を身に付けさせるが、2年生後半からは、課題を徐々に減らし、自主的に取り組むプリントの比重を増やしていく。3年生には、全教科で毎週、課題プリントを廊下に置くだけで、生徒が自主的に取り組むようになる。
「課題を強制しなかったことが良かったのだと思います。毎週、『新しい課題を用意している』と繰り返し言い続けたところ、2年生の後半に、生徒の方から課題をやらせてくださいと言ってきました。生徒の意欲を刺激しつつ、教材をタイミングよく出すことによって、主体的な学びに導くことができたと思います」(福石先生) 07年度以降、「2年生が大切」という意識で指導に当たってきたが、そうした状況でも、課題を強制するのではなく、主体性を引き出すような声掛けをしてきた。その一方で、成績下位層もしっかり支えた。どの教科もテストが終われば必ず追試を行い、できるまで徹底的に指導する。梶原政利校長は、次のように語る。 「本校は、成績下位層もしっかり面倒を見てきた学校です。難関大に着実に生徒が合格するようになった今も、絶対に落ちこぼれを出さないという教師の思いは強くあります。放課後や土曜日に校内を歩いていると、必ず生徒と教師が話している場面を見かけます。徹底した補習が行き届いているのです。『錦城は特進コースに入らなければ難関大合格は無理』という評価が定着すれば、本校は生き残れなくなるということを、教師一人ひとりが意識しているからでしょう」 常に危機感を抱きながら日々の指導に当たる教師の意識が、同校の躍進を支えている。 |
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