特集)自立を支える「学校」と「家庭」の連携
VIEW21[高校版] 新しい進路指導のパートナー
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時期に応じた情報で保護者に受験の心構えを持たせる

 2年次の進路勉強会は、5月下旬と10月中旬に行う。5月は、保護者に入試制度の概要を理解してもらうことが最大の狙いだ。センター試験、個別学力試験、私立大入試、推薦入試、AO入試、それぞれの仕組みを詳細に説明する。これは保護者が最も知りたい情報だと、新井良二教頭は話す。
 「受験が佳境に入ると、生徒はいや応なく神経質になっていきます。保護者が受験に対する正しい知識を持っていれば、そうした子どもの姿に動揺せずに済みますし、子どもにも落ち着いて接することができるようになるのです」
 5月の進路勉強会では、2年生10月に行われる「類型選択」の告知もする。同校では3年生で文理分けを行うため、2年生の秋に行う類型選択に備えて、家庭内でよく話し合うように働き掛ける。そして、10月の勉強会で、「同じ看護学部でも、○○大ならA類型(文系)でも受験可能」など具体例を示しながら説明し、志望校の入試科目に合った類型を選べるようにしている。
 10月の進路勉強会では、3年生からの本格的な受験期に備えて、2年生後半からの心構えを説くのも欠かせないテーマだ。過去のデータを基に、「校内テストで学年平均に達していれば、可能性は大きく開ける」と伝え、「3年生5月の段階で学年平均は取れるように頑張ってほしい」と呼び掛ける。
 「平均点ならば、保護者に目標が高すぎるとは思われません」と伊藤先生は話す。平均以上で可能性が大きく広がると分かれば、子どもの受験にあまりかかわっていなかった保護者でも、俄然、関心が高まるというわけだ。
【図 「保護者のための進路勉強会」資料(抜粋)】
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2年生10月の進路勉強会の資料(抜粋)

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