▲岩手県立西和賀高校校長
酒井孝子
Sakai Takako 教職歴36年。同校に赴任して2年目。「課題を感じたら、必ず『手立て』『対策』を実行するよう心掛けている」
▲岩手県立西和賀高校副校長
菅原善致
Sugawara Yoshinori 教職歴28年。同校に赴任して1年目。「努力は必ず報われる。今、何をすべきかを定め、前進あるのみ」
「下のクラスになった生徒の自尊心が傷つくのではないかと心配でした。しかし、実際には成績下位層の生徒ほど、喜んで授業を受けていました。生徒と話してみると、『中学時代は授業が全く分からず、座っているのがつらかった。だから、授業中に立ち歩いたり、廊下に出たりした。でも、今は授業が分かるし、質問をしても先生が丁寧に教えてくれるから授業が楽しい』と言うのです。中学校レベルの基礎的な内容であっても、『授業が分かる』ということが、生徒の気持ちが学校に向く動機になるということを感じました」
「通常なら反対意見が出て当然なのですが、先生方は快く引き受けてくれました。教師全員が危機意識を共有し、学校を何とかしたいという思いを抱いていたからだと思います」(菅原副校長)