生きたデータの徹底活用 「3年生0学期」の教師の姿勢、生徒への意識付け
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熱い思いで生徒、クラス、学年の心を揺さぶる! 生きたデータの徹底活用

「3年生0学期」の教師の姿勢、生徒への意識付け

2年生の後半は、生徒が中だるみしやすいと同時に、
生徒の学力とモチベーションを大きく高める可能性も秘めている時期である。
高3進級時に受験生としてのスムーズなスタートを切るためには、
いわゆる「3年生0学期」を教師、生徒はどのように迎えるべきかを考える。

※データは、高校の先生方へのヒアリングを基に編集部が作成したサンプルです。
1:クラスの現状を教師が再確認し、指導の土台とする
学力と学習習慣の関係を再確認するために
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図1:学力と学習量の相関からクラス特性を探る
※上記の加工可能な資料がダウンロードできます
■学力と学習量の相関からクラス特性を探る Excelダウンロード(40KB)
伸びているクラスの特性を共有するために
▼クリックすると拡大します
図2:1年次からの変化にクラスの伸長や課題を見いだす
※上記の加工可能な資料がダウンロードできます
■1年次からの変化にクラスの伸長や課題を見いだす Excelダウンロード(21KB)
データ活用のねらい:3年生0学期の意義を教師間で共有
学習習慣の定着の重要性を客観的に証明する●授業内容の理解度・定着度を測る校内模試の成績は、センター試験に対応できる基礎力を測るバロメータになるだけでなく、生徒に3年生4月までに学習習慣を修正するよう促す基礎資料にもなる。また、それだけではなく、教師が自分自身の日々の教科指導の妥当性、これまで与えてきた課題の量や質の適切さなどを客観的に分析する貴重なデータとしても活用できる。

本気になって0学期指導に取り組む姿勢を持つ●3年生0学期は生徒が活発に部活動に取り組む時期でもある。忙しい高校生活の中でも、生徒が志望の実現に向けた確かな手ごたえを感じられる実践を積み重ねさせ、決してあきらめさせないことが大切だ。生活時間をコントロールし、一定の学習量を確保させて成果を上げられるよう、面談を充実させ、教科指導力を向上させながら教師自身がアクションを起こしたい。
データ活用の流れ:まずは、各クラスの状況を把握する
原則論を可視化する●「やるべきことをやっている者が強い」ことを教師間で可視化し、「授業中心」を生徒に強く訴えている指導に対する教師の責任感を喚起したい。学力と学習量の相関(図1)、それを経年で分析するデータ(図2)を作成し、学年団で共有する。成果が出ているクラスの取り組みや学習特性を共有する。同時に、特徴ある生徒(図1の網掛け部分)の学力特性なども共有し、生活環境の理解や生徒の個性を取りこぼさない指導も心掛けたい。

クラスごとの問題点を探る●「学習時間は確保できているが、成績は下がっている」といったクラスでは、3年生0学期に学習の仕方を個別面談でチェックし、修正後の実践を積み重ねさせる。生徒に過度な負荷を与えないためにも、授業内容の吟味や小テストの在り方など指導の適切さを再検討するデータとしても活用したい。
クラス特性の把握から、学年としての方向性の確立まで
チャート
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