大竹文雄 教授
Otake Fumio 大阪大社会経済研究所教授。グローバルCOEプログラム 「人間行動と社会経済のダイナミクス」拠点リーダー。 大阪大大学院経済学研究科博士前期課程修了。 大阪大経済学部助手、 大阪大社会経済研究所助教授等を経て、現職。 第48回日経・経済図書文化賞、第27回サントリー学芸賞、 第46回エコノミスト賞、2008年度日本学士院賞など 受賞歴多数。
伝統的な経済学は、企業や消費者の合理的思考を前提として、さまざまなモデルを構築してきた。しかし、バブル崩壊やサブプライムローン問題といった経済問題の背景には、合理性だけでは説明できない複雑な人間心理がある。行動経済学は、人間の非合理性にもスポットを当てて経済現象を解明する新しい経済分野だ。グローバルCOEプログラム「人間行動と社会経済のダイナミクス」拠点リーダーでもある大阪大社会経済研究所の大竹文雄教授に、研究成果と社会への応用について聞いた。