プラス α の指導
|
達成感を味わえる無理のない環境をつくる |
1月中旬くらいまでに、学習時間調査を実施する。学習時間をクラス間で競わせて、団結力を醸成していく。なお、その際、生徒が何を勉強すれば良いか分からない状態にならないように、教科間で課題の量を整理して、「学校からの課題をこなせば、高校生として望まれる一定の学習時間がほど良く確保できる」という環境をつくる。ある教科が課題を出し過ぎたり、課題がどの教科からも出されず学習が途切れたりしないように、日々達成感を味わえるバランスの取れた環境にしていきたい。 |
大学・学部への関心を高める多様な仕掛けを |
高校生活1年目も終盤になるこの時期でも、生徒の大学・学部に関する知識は乏しいのが現実だ。だが、具体的に志望大を挙げられるようになった生徒は、主体的な学びへと大きく傾く。志望大との出合いにつながるきっかけはまさに多様で、こうすれば良いという答えは存在しない。だからこそ、さまざまな視点、タイミングで生徒への働き掛けが必要になってくる。「大学・学部」を常に教師が意識し、自身の体験を語るなど、地道な働き掛けを改めて見直し、取り組んでいきたい。 |
上位層の生徒には2ランク上の提示で刺激する |
難関大に挑戦できる可能性を持った生徒には、できるだけ早い時期に入試を意識させ、受験のための学習に少しずつ取り組ませることが重要だ。そこで、志望大が決まっていない生徒には、今の学力では合格は不可能な2ランク上の大学名を面談などで挙げて、「今から必死で頑張れば何とかなるかもしれない」と声を掛ける。想定外の難関大の名前に生徒は驚きながらも、「自分にそんな力があるのか」と潜在能力を肯定的にとらえ、学習に前向きになるきっかけとなることが多いようだ。 |