生きたデータの徹底活用 次年度につなげる総括・引き継ぎと3年生からのデータ収集
VIEW21[高校版] 新しい進路指導のパートナー
  PAGE 1/4 次ページ

熱い思いで生徒、クラス、学年の心を揺さぶる! 生きたデータの徹底活用

次年度につなげる総括・引き継ぎと3年生からのデータ収集

2月、3月は3年生の進路決定の山場であり、また高校入試などの行事もあることから、
1、2年生の指導に時間を掛けることはなかなか難しいのが実情だ。
しかし、次年度への意欲を高め、生徒自身が仕切り直しをするための後押しとなる指導はやはり重要。
また、自校の指導の成果の結晶ともいえる卒業生からのデータ収集も積極的に行いたい。

※データは、高校の先生方へのヒアリングを基に編集部が作成したサンプルです。
1:1年間の総括と引き継ぎでプラスの雰囲気づくり
教師の総括のために
▼クリックすると拡大します
図1:教師が指導を振り返るための質問項目
※上記の加工可能な資料がダウンロードできます
■教師が指導を振り返るための質問項目 Wordダウンロード(28KB)
前向きな引き継ぎのために
▼クリックすると拡大します
図2:長所や得意なことに目を向けた引き継ぎシート
▼クリックすると拡大します
図3:3年間の目標設定と振り返り
※上記の加工可能な資料がダウンロードできます
■長所や得意なことに目を向けた引き継ぎシート Excelダウンロード(20KB)
■長所や得意なことに目を向けた引き継ぎシート
 (詳細バージョン)
Excelダウンロード(31KB)
■3年間の目標設定と振り返り Wordダウンロード(36KB)
■3年間の目標設定と振り返り(A4バージョン) Wordダウンロード(36KB)
■2年間の目標設定と振り返り Wordダウンロード(32KB)
■2年間の目標設定と振り返り(A4バージョン) Wordダウンロード(31KB)
データ活用のねらい:前向きな総括と引き継ぎを
クラス・学年を前向きな集団にすることを最優先に●2月、3月は、教師は高校入試などで時間的な余裕がなくなり、1、2年生の生徒に手を掛けにくくなる時期である。それだけに、優先順位を決めて指導に臨むことが重要だ。中でも優先したいのは、クラス・学年を前向きな気持ちで次学年へ向かわせること。HRや学年集会などで、クラス・学年の1年間の振り返りをしっかり行いたい。「このクラスは、こんなところが1年間で大きく成長した」「この学年は、こんな行事で感動的な盛り上がりを見せてくれた」など、具体的に例を挙げて評価することがポイントだ。

前向きな引き継ぎ●次年度にうまくつなげていくためには、個々の生徒についての引き継ぎをしっかり行っていくことは重要。その際、注意点、問題点だけに終始せず、生徒を「褒める」材料を多く引き継ぎたい。新担任が前向きな気持ちで生徒に向き合えるようになれば、その生徒も新しい1年を意欲的にスタートできる。
データ活用の流れ:個々の振り返りから次の目標設定へ
生徒アンケートを生かした教師の総括●生徒に手を掛けにくい時期だからこそ、アンケートなどで、生徒に1年間の振り返りを行わせ、次年度への生徒の意識を高めたい。その際、生徒自身による学習・生活・部活動などに対する総括に加えて、教師が指導を振り返るための質問項目も盛り込む。図1などの項目を用いれば、教師の言動や、クラスの様子、進路行事の振り返りなどが出来るだろう。更に、この内容は、学年団で共有しておきたい。

「褒める」材料を引き継ぐ●個々の生徒の引き継ぎは、図2のように「褒める」材料となるような「前向きな」事実情報を中心とした資料を基に行うようにする。更に、生徒自身に図3のようなシートで次年度の目標を書かせ、それを新担任に提出させる。1年間保管し、学期末・年度末の振り返りに役立てると良いだろう。
次年度につなげるための引き継ぎを意識する
チャート
次ページに「プラスαの指導」「活用後のフォロー」があります。

  PAGE 1/4 次ページ