ベネッセ教育総合研究所
特集 豊かな学力の確かな育成に向けて
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「学びの基礎力」を育むための学校と家庭の役割
  それでは、「学びの基礎力」がどのようにすれば育つかという視点でみたデータを紹介します。
 図6上は、「知的好奇心」にかかわる家庭・学校での活動と、「学びの基礎力」との関係を示したものです。家庭でも学校でも知的好奇心を刺激されているAパターンで「学びの基礎力」が高くなるのは当然ですが、例えばBとCを比べてみると、家庭で知的好奇心を刺激されている子どものほうが「学びの基礎力」は高くなっています。
 一方、図6下の「友だちとの支え合い」にかかわる家庭・学校での活動をみてみると、学校、家庭、双方共に意識している場合はもちろん「学びの基礎力」は高くなりますが、どちらか一方の場合、学校での行動の影響が相対的に強いことがわかります。
図
▲図6 学校・家庭の特性に応じた役割を認識するデータ
 これからわかることは、「知的好奇心」のようなものは家庭の雰囲気などの影響が大きく、逆に「学習スキルの育成」、「集団での学び」(友だちとの支え合い)では、学校の指導が大きくかかわっているということです。つまり、「学びの基礎力」を育てるうえでは、学校ですべきこと、本来家庭が持つべき機能を明らかにしたうえで連携することが有効だとわかります。


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