ベネッセ教育総合研究所
古志原小学校
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「教える」ためには考え続けることが重要
 パソコンをうまく使いこなすために学ばなければならないのは、教師も子どもも同じ、というのが中島校長の考え方だ。
「パソコンが使えるということと、教えることができるというのは同じではありませんから」
 つまり「教える側」がしっかりITスキルを身につけなければならないのはもちろんだが、子どもにより効果的に情報教育を行うためには、どのようなIT教材を使ってどのように子どもたちに働きかければいいのか、考え続けなければならない。
 古志原小学校では、04年度の夏休みにIT研修を行った。「スクールイントラパック3」(注2)を使って子どもに教えるための研修だ。
注2 スクールイントラパック3 ネットワークを活用し、コンピュータによる双方向コミュニケーションと創造的学習活動を支援するベネッセコーポレーションの共同学習支援ソフト。
・ログインの方法
・各コーナーの紹介
・掲示板としての使い方
・調べ学習での活用の仕方
・事前にリンク集もつくれること
・掲示板の書き込みやメールの送受信の際に気をつけること
などを学習した。
 教材として使うための操作方法だけではなく、実際にこのソフトを授業に活用する事例も盛り込んだ研修だった。
 この研修によって先生方のスキルは高まった。しかしこの研修をもとにどれだけ自分たちで考えられるかが次のポイントである。また、山田先生は次のように語る。 「今回授業で使ったリンク集はITサポーター(注3)の有馬美由紀さんにつくってもらいましたが、これからは、教員がリンク集をつくる能力、そのための情報収集力が必要だと思います。それには、自分がどのような授業をしたいかをはっきりさせ、必要な情報を集めて、実際につくってみる研修もしなければなりません」
注3 ITサポーター ベネッセコーポレーションの「スクールイントラパック3」のオプションサービス。専門のサポートスタッフ(ベネッセオフィシャルサポーター)が各学校に毎月定期的に訪問し、授業でパソコンを活用する方法について先生方と一緒に検討し、授業前のパソコン機器の準備や授業中の先生、子どものパソコン操作の補助などのサポートを行う。
 今後は、教員が情報を共有し、各学年のIT活用授業により系統性を持たせるようにしたいと考えている。そうすれば、おのずから子どもたちに役立つ授業につながると三町先生は考えている。


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