これは、教師がそれぞれの問題意識からつくっていたものを、5年ほど前に学校全体で系統立ててまとめたものだ。
「相手に正しい方法でわかりやすく伝えるためには、まず基本となる型を教えることが大切です」と研究主任の曽根芳子先生は説明する。ただし、最終的に育てたいのは「自分の言葉を使って型から抜け出せる子」だということも忘れてはいない。
そのほか、宮園小では、子どもたちの語彙や言葉に対する感性、表現力を育成する取り組みとして、俳句づくりにも力を入れている。俳句をつくるなかで子どもたちは(1)ものを見る力、(2)気づく力、(3)深く考える力、(4)感じたことを言葉で紡ぐ力、(5)互いに学び合う力を身につけていく。
04年度は、広島県の「『ことばの輝き』優秀作品コンクール」の「その他の部」(俳句)で、同校5年生児童が最優秀賞を受賞した。このコンクールでは、「各教科の部」や「総合的な学習の時間の部」でも同校児童が優秀賞を受賞。子どもたちの言葉の力、国語力は確実に育ってきている。
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