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学力向上につながるIT活用とは?
「学力向上のための基本調査2004」より
ベネッセコーポレーションでは、2004年の5月から6月にかけて、全国の小学校・中学校を対象に「学力向上のための基本調査2004」を実施した。その結果、教師のIT活用と子どもの教科学力に明らかな相関関係が認められた。
注
「学力向上のための基本調査2004」
調査概要
●調査時期:2004年5月中旬~6月初旬
●調査対象およ内容:
[A]小学4年生・6年生、中学3年生(計約8900人)を対象とした「総合学力調査」(教科学力と学習意識を調査)
[B]校長・教務主任・教諭(計約1700人)を対象とした「学力向上の取り組み状況調査」
[C]児童生徒の保護者(計約6400人)を対象とした「教育意識調査」を実施。
1 授業改善で積極的に「IT活用」を行っている教師が担当した子どもほど、
教科学力が高い
図1
は、教師が授業においてITをどのように活用しているのかを尋ねた質問に対して、「とてもあてはまる」「まああてはまる」と回答した教師を「肯定群」、「あまりあてはまらない」「まったくあてはまらない」と回答した教師を「否定群」として分類し、各群の教師が前年度に担当したクラス(学年)の教科総合スコア(平均偏差値)を算出したものです。それぞれのスコアを比較すると、「パソコン等による映像を用いた教材提示」(問1)「情報の伝達共有や意見交換のツールとして電子メール等を活用」(問5)といった項目で、各学年ともに、肯定群の教師の担当した子どもの教科学力が高くなる傾向が見られました。
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また、
図2
に示すように、これら6項目の質問の回答から得られた総合スコアをもとに教師のIT活用状況を上位・中位・下位の3群に分類した場合でも、教師のIT活用状況と子どもの教科学力の間に明らかな正の相関関係が認められました。
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