▲神戸学院大・人文学部教授
山鳥 重
やまどり・あつし◎1939年兵庫県生まれ。神戸大大学院医学研究科修了。医学博士。専攻は神経心理学。長らく記憶障害、失語症、認知障害などの症状を抱えた脳機能障害の患者の臨床を行ってきた。神戸大医学部助教授、東北大医学系研究科教授等を経て、現在神戸学院大 人文学部教授。著書に『「わかる」とはどういうことか』(ちくま新書)、『脳からみた心』(NHKブックス)など。
教育の現場では、子どもたちが「わかる」瞬間に出会うことを目標に、さまざまな手法による働きかけが教師によって行われている。では、「わかる」ために一生懸命考える子どもの頭の中では、何が起こっているのだろうか。そして、「わかる」に到達するまでの子どもに、教師はどのように寄り添っていけばよいのだろうか。脳の高次機能障害の臨床医でもある山鳥教授にきいた。