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パソコンより模造紙のほうがいい場合もある
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辻先生は、ITを授業で活用するときに大切なのは、さまざまなメディアの特性を十分に理解することだという。
今回、文字を書くときの正しい姿勢を習得させるためにデジタルコンテンツを利用したのも、技能の習得に最適だからという判断からだという。
「プロジェクター、モニター、印刷物など、それぞれにどんなよさがあるかをリサーチして、単元のねらいに合ったものを選ぶことが大切です。例えば調べたことを発表するにしても、無理にITを使うよりも、模造紙に書いたほうがいい場合もありますから」(辻先生)
そうしたITにこだわらない活用の仕方は、5年生の室本眞希先生の理科の授業からも感じられた(次ページ参照)。デジタルコンテンツにある胎児の心音だけでなく聴診器で自分の心音も聴かせたほか、成長の各段階における胎児の重さを、1円玉、タマネギなど、同じ重さのものを用意し、持たせることで実感させた。
「いちばんいいのは直接観察したり、触ったりして体験させること。この単元ではそれができないのですが、映像の力を借りたり、いろいろと工夫することで補いたいと考えました」(室本先生)
大野町小のITに関する取り組みは、地域の伝統に子どもたちが触れ、発信するためのツールとして始まり、発展してきた。教科学習においても、子どもたちに感動をともなった体験をさせるための一つのツールとして活用されており、五感をサポートするツールとしてIT活用のメリットを追い求めている。
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