「研究授業では、支援1は有効だったか、子どもたちの考えを深め合うような支援ができていたのかなど、いろいろ議論しますが、やはり話し合いの視点がそろってくると、改善の手立ても明確になります。互いに感想を述べ合うだけで終わりだとあまり意味がありませんが、3年目になって、学校全体として取り組む視点がはっきりしてきたと思います」(寺井先生)
課題解決学習を進めるには、指導面だけでなく、学習集団をどうつくるかも大切になる。これを進めていくのが「学習集団づくり担当」だ。進んで学ぶ集団になるためには、間違いが許され、安心して話せる学習集団であることと、互いの話を聞き合えることが大切と大浦小学校では考えている。また、基本的学習習慣の定着を重視し、基本的な話し方や聞き方など、全クラスが同じ方向で取り組むことが重要である。そこで、共通の学習ルールを各クラスに掲示し、担任がそのつど指導し、学級の目指す姿にも反映させている。(写真2)
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