ベネッセ教育総合研究所
Case Study 学力調査を生かした実践事例
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家庭との連携、地域資源を活用した学力向上の取り組みも

 さらに「学びの基礎力づくり担当」では、主に「生活点検票」(図5)を作成・実施している。

図5
■図5 生活点検票
1週間、毎日子どもたちは自分の生活を振り返る。ゴールデンウィーク明けと、夏休み明けの生活習慣が乱れがちな時期に実施することで、子どもたちのよい生活習慣づくりに役立つ

これは、学力向上は学校だけ行っても効果は上がらず、家庭での基本的な生活習慣がベースにあるという考えに基づいて行われている。保護者に対しても、生活がきちんとしていれば、学力にもプラスに働くという話を懇談会で行い、夏休みの家庭訪問でも意識づけを行ってきた。
 具体的な生活点検票の内容は、基本的な生活習慣についての項目に、子ども自身が毎日、よくできた・できなかったを○×で記入するものだ。保護者にも意見を記入してもらう。「この取り組みの大切さは、学力調査によって気づかされた」と寺井先生が言うように、生活点検票の内容は、学力調査の生活状況調査の項目に合わせて作成されている。生活点検票のデータとテストデータを分析すると、規則正しい生活と学習面での成果には相関があるという結果が出てきた。この結果は、授業参観の後に行った保護者への説明会「スクールフォーラム」でも取り上げた。



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