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【幼保と小の接続の問題点】
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子どもの多様化を受け止めて
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幼稚園や保育園には公立・私立の違いもあり、それぞれ活動内容は異なる。更に、06年度には第三の幼児教育施設として、就学前の教育と保育を一体として捉えた「総合施設」設置の制度が本格的に実施される予定だ。幼児期の発達は個人差が大きいうえに、ますます子どもの多様化が進むのは避けられないだろう。
このような状況の中、新1年生を迎えるにあたって重要なのは、「小学校の先生が子ども一人ひとりの内面や、幼稚園、保育園の実態をよく見て実感すること」と酒井先生は言う。
「小学校の先生は『座って話が聞ける子どもに育ててほしい』とよくおっしゃいますが、子どもの様子をじっくり観察すると、先生が話している最中に騒がしくなる場合、先生の言葉に反応して騒ぐ子もいれば、全く無関係に騒ぐ子もいます。そうした場合に一律に静かにさせるのではなく、それぞれの違いを見極めて指導してほしいと思います。また、できれば、小学校の先生にも園児を見にきてほしいと思います。実際に見学した方は、だれもが『幼児でもこんなにいろいろなことができるんだ』と驚きますね。幼保・小で連絡会などを設けて情報交換を行えば、接続はよりスムーズになるのではないでしょうか」(酒井先生)
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