教育現場の挑戦 小学校からのキャリア教育

VIEW21[小学版] ともに語る、考える。ベネッセの教育情報誌
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教育現場の挑戦

小学校からのキャリア教育

ベネッセ教育研究開発センターの調査データを中心に学校教育の現状と課題を整理。それらの課題に対して、指導改善に取り組む学校を紹介する。今号は、勤労観・職業観を醸成し、学校の活性化も促す「キャリア教育」について取り上げる。

[課題整理]

学校と家庭以外に社会とのかかわりが少ない子どもたち

 ニートやフリーターの増加が社会的な問題となっている今、子どもの勤労観・職業観を養い、将来を考えさせるきっかけを与えることは、学校教育でも重視されつつある活動だ。
 大学生を対象とした振り返り調査の結果、小・中学校時代の保護者とのかかわりは、学校での出来事や勉強や成績、友だちのことについて話すことなどが中心であることがわかった。社会の出来事やニュースについて話したり、一緒に家の修理や日曜大工などの作業をすることなど、学校外に関するかかわりは相対的に少なかった(図1)。学校が生活の中心である子どもたちにとって、学校内での学習活動を豊かにすることが、保護者とのかかわりを豊かにすることにもつながる。
図1

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