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内発的動機付けを促す授業への転換が課題
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基礎力アップの取り組みにより教科学力は飛躍的に向上したが、教科学力を超えた意欲や好奇心といった学習への「内発的動機」にはまだまだ課題がある、と金谷校長は気を引き締める。
「『面白い』『不思議だな』『もっと調べたい』といった、児童の内面から生まれる気持ちを引き出す授業の実現に向けて、既にいくつかの対策を実行に移しています」
まず強化したのが、現状把握のための授業の見直しだ。教師は、事前に1週間の授業の流れや狙い、目標などをまとめて書いておき、週の終わりに反省点や改善すべき点、子どもたちの様子などを振り返って書き加えて、校長に提出している。これに校長と副校長がコメントを書いて返却し、教師は指導に反映させる。
また、授業を参観した地域住民や保護者に意見を求めているほか、児童に対して授業内容についてのアンケートを実施し、多様な視点から授業を見直している。研究授業の際には、東京都が主催する教師養成塾や教育委員会などから講師を招き、指導力を高める努力をしている。
家庭との連携も重視する。保護者の協力を得るため、区で実施した学力調査の国語と算数の結果は、夏休み前に保護者を交えた三者面談の場で渡し、結果を見ながら、児童の良い面や課題、克服するための対策などをじっくり説明した。
現在、家庭学習の進め方や、子どものやる気の引き出し方などをまとめた「学習の手引き」も作成中だ。
「教科学力において一定の成果は収めたものの、取り組みとしてはまだまだ始まったばかり。成績の上位層から下位層まで、すべての児童が期待感や達成感を抱く教育を模索していくつもりです」(金谷校長)
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