授業には、ALT(外国語指導助手)らが加わることが多いでしょう。しかし、授業の主導者はあくまでも学級担任です。外部の支援者は英語に堪能(たんのう)でも、必ずしも指導のプロではありません。授業は、子どもを熟知し、指導にも長けている担任が行うのが最適です。支援者には、ネイティブの発音を聞かせたり、教師が英語表現に行き詰まったときに助けてもらったりする役割を任せるべきです。
英語に自信がなければ、準備に時間をかければよいのです。例えば、授業で話す言葉を台本のようにすべて書き出してみると、無駄な言葉やわかりにくい言葉が一目瞭然になります。それを英語力のある人に見てもらい、「この単語の方が適切だ」「この言葉を加えるとわかりやすい」といったアドバイスを受ければよいのです。この方法は、他教科の授業改善にも応用できます。
「英語を教えなきゃ」と構えすぎず、もっと気楽に考えてください。授業にカンニングペーパーを持ち込んだっていい。1年目の「若葉マーク」は2年目で外れ、いずれは英語教育のベテランと呼ばれる日が訪れるはずです。
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