みんなで取り組む小学校英語

福岡県  大牟田市立明治小学校

福岡県 大牟田市立明治小学校

1906(明治39)年開校。大牟田市の教育の特色の1つとして、学級担任を中心とした英会話活動に積極的に取り組んでいる。その一方で02年度にはエネルギー環境教育実践校に指定され、エネルギー環境教育も推進している。

校長●安田昌則先生

児童数●251名

学級数●11学級

所在地●〒836-0012 福岡県大牟田市明治町2-21-1

TEL●0944-53-6017

FAX●0944-59-0859

URL●http://www.e-net21.city.
omuta.fukuoka.jp/meiji-es/

公開研究等の予定●2008年1月25日(金)・26日(土)に「第4回全国小学校英語活動実践研究大会」を開催予定。1日目は明治小学校など3校が会場となって公開授業を行い、2日目は別会場で全体会や分科会を開催。


●英語活動実施状況

学年、時数●1~2年(年間10~15時間)、3~6年(年間35時間)

指導者●学級担任中心(ALTなどの外部指導者が1~5年生の各学級に年3~4回、6年生の学級に年5~6回訪問)

安田昌則

▲大牟田市立明治小学校校長

安田昌則
Yasuda Masanori
川村京子

▲大牟田市立明治小学校

川村京子
Kawamura Kyoko
6年生担任。
小宮武士

▲大牟田市立明治小学校

小宮武士
Komiya Takeshi
6年生担任。
*本文中のプロフィールはすべて取材時(07年3月)のものです
VIEW21[小学版] ともに語る、考える。ベネッセの教育情報誌
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【事例6】IT教材を活用した英語活動

ウェブコンテンツで
学級担任主体の指導

福岡県 大牟田市立明治小学校

明治小学校では、大牟田市教育委員会が制作したウェブコンテンツを教材に使い、学級担任中心の英会話活動を展開している。ネイティブが登場する豊富な動画メニューを、教師はどのように活用しているのだろうか。

担任中心の活動を支えるウェブコンテンツ

 明治小学校の英会話活動を支えているのは、大牟田市教育委員会の作成するウェブコンテンツだ写真1)。「先生用」「児童用」「クラスルームイングリッシュ」の3つに大別され、それぞれネイティブによる動画の発声練習やスキット、学習のポイントなどが収められている。コンテンツの動画数は、約1600もある。この教材は、明治小学校の安田昌則校長が市教委に勤務していたときに制作を担当した。
  「英語を話せない教師が1人でも指導できるように、補助教材としてつくりました。当初は市内だけの公開でしたが、『是非使いたい』という問い合わせが市外からも相次ぎ、今はインターネットで公開しています」
写真1
写真1 大牟田市教育委員会が運営するウェブコンテンツ「小学校英会話活動事例集」
http://www.e-net21.city.omuta.fukuoka.jp/english/
  2000年度、大牟田市内の24校(現在は23校)の小学校は、このウェブコンテンツを活用して英会話活動を始めた。現在、1~2年生では年間10~15時間、3~6年生では年間35時間を英会話活動に充てている。
  明治小学校には、ALT(外国語指導助手)が各学級に年3~6回訪れるが、普段の英会話活動の中心はあくまでも学級担任だ。6年生の学級担任の川村京子先生は、活動の準備段階から、ウェブコンテンツと、同じく市が作成した『小学校英会話活動実践事例集』を参考にしていると話す。
  「事前にスキットを繰り返し聴き、少しでも正しい発音で教えられるよう、私自身、練習しています。事例集には、学年ごとに活動の主題や狙い、ウェブコンテンツと連動したゲーム案がまとめられているので、それらを基に、クラスの児童の関心や、最近教科で教えた内容などを踏まえ、活動案を練っています」
  授業時の挨拶、一般的な発問、子どもを褒める、励ます言葉などの動画メニューも、「クラスルームイングリッシュ」に収録されている。教師はそれらを事前に参照し、基本的に活動はすべて英語で進められている。

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