読者アンケートの結果から 校内研修の2大テーマは教科指導と学力向上
VIEW21[小学版] ともに語る、考える。ベネッセの教育情報誌
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VIEW'S RESEARCH

読者アンケートの結果から

校内研修の2大テーマは教科指導と学力向上

教師の力量向上に欠かせない校内研修。全国の小学校では、どれくらいの頻度で、どのような内容の研修を行っているのだろうか。

およそ7割の学校が月1、2回研修を行う

 教師としての力量向上のために、自己研鑽(けんさん)や研修の機会は欠かせない。しかし、「研修のための時間が取れない」「自分に合った研修プログラムがない」などの悩みを聞くことも多い。実際に各校では、どれくらいの頻度で、どのようなテーマの研修が行われているのだろうか。2007年4月に実施した読者アンケートの結果を見てみよう。
  図1は、校内研修の頻度を示している。学校全体で取り組む研修がどれくらい行われているかを尋ねたところ、「月1回程度」が35.9%でもっとも多く、「月2回程度」が34.8%で続いている。アンケートに回答したおよそ7割の学校で月に1~2回程度の研修が行われている。「毎週1回」という回答も1割を超えており、研修の機会は比較的多いようだ。
  次に、この3年間に取り上げた研修テーマについて、複数回答で尋ねた。図2を見ると、「教科などの指導法」(76.0%)、「学力向上」(63.5%)の割合が高く、学習指導のための研修を中心に行っていることがわかる。ちなみに、「教科などの指導法」を選択した教師に、実施している教科・内容を尋ねたところ、「算数」(71.8%)、「国語」(68.0%)、「総合的な学習の時間」(33.0%)が多く、ほかの教科は2割に満たなかった。このほかの研修テーマとしては、「人権・道徳・生き方教育」(39.1%)、「児童理解」(34.3%)、「情報教育」(31.7%)などが多かった。
  なお、授業研究については、前号(2007年7月号)の特集「教師がつながる『授業研究』」で詳しく取り上げている。

図1、2
調査概要 実施時期◎2007年4月/調査方法◎全国の公立小学校約22,000校に対し、小誌『VIEW21』と同送してアンケート用紙を配布。郵送およびFAXにて回収/有効回答数◎271通

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