新教育課程では、小学校の国語に初歩の古文や漢文が盛り込まれ、中学校の国語の学習内容も大きく変更されます。小中間で調整の必要があるでしょう。また、小学校での外国語の取り組みは、学校によって大きな差があります。小学校で初歩をマスターした子どもに対して中学校で再びゼロから学ばせたら、やる気を失わせるおそれがあります。中学校区に複数の小学校がある場合、足並みをそろえる必要もあるでしょう。そうした状況に対応してスムーズな接続を実現するには、小中および小小によるカリキュラムの擦り合わせは欠かせません。
文部科学省では、今後、学習指導要領の改訂に伴う評価規準の作成を進めていきます。まず、ワーキンググループで検討し、その後、具体案を国立教育政策研究所が発表することになるのではないかと思います。繰り返しになりますが、新学習指導要領への準備を開始すべき時期は迫っています。文部科学省や教育委員会など各機関からの情報には敏感になり、常に前倒しで対策を練る心構えを大切にしていただきたいと思います。
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