ベネッセ次世代育成研究所は、全国の国公私立幼稚園を対象に調査を行った。その結果、指導要録(写しまたは抄本)の小学校への送付や、幼小教員の交流など、幼稚園と小学校の接続に課題があることがわかった。特に、幼稚園全体の約6割を占める私立幼稚園は、国公立に比べ、小学校との交流が少ないこともわかった。最近は「小1プロブレム」(注1)などの課題に対応するため、低学年の指導を考える上で幼小接続に対する関心が高まっている。
P.2以降では、幼小の教員に互いの教育現場を体験させる京都市の取り組みを紹介する。
注1 基本的生活習慣や集団生活のルールが身についていない児童などにより、授業が成立しない状況を指す
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