「であう」「つかむ」「見通す」では、子どもに今日の授業に対する興味を喚起させ、見通しを持たせながら、既習事項の確認を行う。次に「調べる」で算数的活動や言語活動に取り組ませる。そして、「たしかめる」で友だちと一緒に活動をし、最後に学習の成果を自分の言葉で「まとめる」という流れだ。
「これは子どもに『数学的な力』を身につけさせるときの展開案です。毎時間このように授業を進めるのではなく、知識をしっかり習得させたいときにはドリル的な学習を取り入れています。ただ、算数の学力は計算問題ができただけで身につくものではありません。算数的活動をしながら、自分で考えて答えを見つける。自分の考えを表現し、友だちと話し合いながら考えを練り上げていく。そうした過程を通じて算数的な思考力を育てることが、私たちの授業のねらいです」(戸崎先生)
そして、ねらいとしたゴールに到達しているかどうかを測るのが、単元の最後に行うパフォーマンス課題である。
こうしてみると、平良小学校の取り組みは、「単元の達成目標」というゴールに向かって、それぞれの授業がひとつながりになって編成されていることがわかる。スパイラルや算数的活動、言語活動をどのように授業に取り入れるべきか、ヒントになる部分が多いはずだ。 |