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既習事項の確認によって学習のつまずきを防ぐ |
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子どもを判断基準のⅡ以上というゴールに到達させるために、単元の始めに、関連する既習事項の到達度を把握し、それを踏まえた手立てを立案する。算数は積み上げ型の教科だ。前段階までに学んだことをしっかり身につけていないと、次のステップに入ることは難しい。そこで、同校は新しい単元を始める前にもパフォーマンス課題を設定している。
「単元前のパフォーマンス課題では、これから学ぶ単元の内容とかかわりが深い既習事項の到達度を測ります。4年生の『式と計算』でいえば、3年生までに学習した加法・乗法の結合法則、乗法の分配法則を理解しているか、図や式で表せるかを確認します。その結果を受け、反復学習を多めに行う、授業内容を変えるなどの工夫をします」(福田先生)
新しい学習指導要領ではスパイラルの重視が盛り込まれているが、同校のパフォーマンス課題は、そうした指導を意識したものだ。
「新しい学習に入る際には、前に学んだことを必ず振り返るようにしています。例えば体積の比較では、面積の比較の学習を思い出させます。すると、子どもは『面積の比較の学習では長方形の中にタイルが何枚入るかで比べたけれど、体積での比較でも同じように箱が何個入るかで比べればよい。これから学ぶことも、前の学習の延長にある』ということに気づきます。これは学習のつまずきをなくす上で大切なことです」(戸崎先生)
同校では、授業の進め方や教材の接続にも気を配っている。前の学年を担任した教師に、どのような教材を使い、どのように教えたかを聞き、できるだけ関連性のある教材を使い、同じ教え方で授業をするように心がけている。 |
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