講師 中川一史(ひとし)先生
独立行政法人メディア教育開発センター教授。数多くの小・中学校で指導・助言を行っている。
教材を拡大して見せることは、子どもの興味を引き出したいときや、 ある事柄を強調したいときなどに有効な手法として従来から広く用いられています。 今回は、「プロジェクター」や「電子黒板」といった 拡大提示用のICT機器を用いるメリットや導入のヒントを紹介します。
持ち運び・準備に手間をかけない工夫を
ICT機器が各教室になく、ICT機器を使用するたびに移動させて準備をするとなると、手間も時間もかかります。そこで、あらかじめプロジェクターとパソコン、ビデオデッキなどの必要な機材をカートなどにひとまとめにしておくのです。そうすれば、教室にカートを運び、電源につないでスイッチを入れるだけですぐ使えます。授業のたびにケーブルなどを接続する必要がなくなり、もっと気軽にICT機器を使えるはずです。このカートを校舎の各階に1台ずつ設置しておけば、重い機材を持って階段を上り下りする必要もなくなるでしょう。