明日から使えるICT講座 第3回 デジタルとアナログの組み合わせ

VIEW21[小学版] ともに語る、考える。ベネッセの教育情報誌
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デジタル + アナログの指導例
単元 6年生 社会
「古墳ってなんだろう」
東京都杉並区立桃井第二小学校 中島武史先生
■ねらい
大山古墳や森将軍塚古墳の大きさや出土品、造られた様子などを調べ、どんな人物がどんな目的で造らせたのかを考える。
■授業の流れ
黒板に貼った手書きが可能なスクリーンにインターネットから取り込んだ学校周辺の地図を映す。数人の子どもに大山古墳の大きさを予想させ、その大きさをスクリーン上の地図に書き込ませる 写真


子どもが予想した書き込みの上に、写真加工ソフトで作成した大山古墳の画像を重ね合わせて、古墳の大きさを実感させる
 

更に簡単に
するには

お絵描きソフトを使って、地図に大山古墳の大きさを書き込んでおいた画像と切り替えてもよいでしょう



校舎の写真と同比率の古墳の写真を合成したものを映し、古墳の高さを実感させる
写真
校舎と古墳(校舎の後ろ)を合成した画像
 

更に簡単に
するには

お絵描きソフトを使って、校舎の写真に古墳を描いておいた画像と切り替えてもよいでしょう



古墳の画像はスクリーンに映したまま、古墳について説明したり、調べてわかったことを発表したりするなど、通常の授業を進める
■デジタル機器を組み合わせた効果
・プロジェクターとスクリーンを用いることで、複数の子どもが予想を書き込め、クラスで共有できる。
・学校周辺の地図の上に画像を重ね合わせられることで、古墳の大きさを実感でき、定着しやすい。
・デジタルデータになっているため、古墳の向きを自在に変えることもでき、子どもの関心を引き付けることができる。
・インターネット上の素材を活用できるため、別の地域などへの応用も簡単にできる。
活用度UP! ワンポイントアドバイス

子どもに準備を手伝ってもらいませんか?

 

 授業のたびに機器の配線を確かめて準備をするとなると、先生には大きな負担となります。そこで、是非、子どもの力を借りる仕組みをつくりましょう。今はコンピュータや機械が得意な子どもも多いでしょうし、初めは手伝わせていても、いつの間にか進んでしてくれるようになることもあります。また、係や委員会をつくり、担当を決めるのもお勧めです。子どもの責任感を育んだり、学習意欲を高めたりといった2次的効果も期待できます。
 また、黒板に貼るタイプのスクリーンなどは、貼りっぱなしにして随時活用するというのも1つの方法です。「すぐに使える状態にある」ということが活用度を上げる最大のポイントなのです。


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