秋は、多くの学校で最もたくさんの学校行事が行われる時期だ。東京大大学院の秋田喜代美教授は、「秋に行われるさまざまな学校行事は、子ども自身が感じたことや学んだことを、『書くこと』を通じて表現できるよい機会」と指摘する。
新学習指導要領では、全教科・領域において「ことば」と「体験」が重視されている。例えば、言語能力を育むために、体験を基に文章を書くことや読書活動を充実させる重要性が示されている。
指導の現状を見ると、朝の読書については、図1-(1)の通り多くの学校が指導しているが、体験活動や表現活動は、以前と比べて授業で取り入れる割合が減っている様子がうかがえる(図2)。だからこそ、学校行事などさまざまな体験の機会が多い秋は、普段の授業や活動での表現活動と併せた学習に適していると思われる。
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