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「ルールとマナー」の指導例
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5、6年生「総合的な学習の時間」
「インターネット(掲示板)での危険性を体験する」
福井県若狭町立岬小学校 高橋善彦先生
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■ねらい
さまざまなコミュニケーション方法をロールプレイ形式で体験させることによって、得られる情報やその信憑性に違いがあることを体感的に理解させる。児童には「インターネットコミュニケーションについての情報モラルワークシート」を事前に配付。一連の体験が終わったあと、記入させる。
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■授業の流れ |
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1 |
会って話す
教師と児童の代表1人が直接対話。教師は28歳のサーファーの振りをしながら、児童に道を尋ねる。
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2 |
電話で話す
ついたてなどを使い、互いの顔が見えないようにした状態で、電話を通じた対話を疑似体験。教師は小学生の女子の振りをして、児童の個人情報を聞き出そうとする。
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3 |
インターネット上で話す
ネット上の掲示板機能を再現できる教育用ソフトを使って、掲示板を通したコミュニケーションを体験。「一緒に映画に行こう」と話しかけてくる架空の小学生「さつき」との会話を通し、ネット上の情報の信憑性や、マナーについて考えさせる。
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↓ |
4 |
「インターネットコミュニケーションについての情報モラルワークシート」に記入
実際の体験を通してわかったことを、「インターネットコミュニケーションについての情報モラルワークシート」(右図)に各自記入する。次時は、教師がワークシートを見ながら、インターネットの危険性を再確認させる。
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■指導の効果 |
- 「会って話す」「電話で話す」「インターネット上で話す」をすべて体験することで、インターネットの危険性を体感できる
- インターネット(掲示板)での会話で児童自身が答える経験もできるため、掲示板の書き方についても学べる
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■指導のポイント |
- ワークシートは事前に見せておき、相手についてどの程度わかるかというポイントを意識してロールプレイをさせる
- 会ったり話をしたりすると相手の正体を見抜けることが、インターネット上では難しいことを体感させるため、「会う」と「電話」での役割の設定は、実際の教師からは明らかに違うと判断できるものにする
- 実際にインターネットの掲示板を用いることが難しい場合は、あらかじめ紙に掲示板上のやりとりを書いておき、それを基に考えてもよい
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