低学年からの学びと指導 楽しい運動で体づくり
VIEW21[小学版] ともに語る、考える。ベネッセの教育情報誌
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低学年からの学びと指導

楽しい運動で体づくり

今回の学習指導要領改訂の基本的な考え方には、「豊かな心や健やかな体の育成のための指導の充実」が挙げられている。決して芳しいとはいえない子どもの「体」や「体力」についての実態を整理し、学校に求められる指導について考える。

【データで見る】

子どもの「体」にまつわる危機
体力・運動能力の低下、疾病等の増大

 子どもの体や体力の実態を見てみよう。は7歳児の50メートル走、立ち幅跳び、ソフトボール投げの基本的な運動能力を示す項目で、男女共に年々能力が低下していることがわかる。親世代の約30年前と比べると、子どもの体格は向上している()。体格が良くなれば体力・運動能力も合わせて向上すると考えられるが、体力・運動能力は体格の向上に伴っていない。

図1
図2
●図1、図2出典
文部科学省「平成19年度体力・運動能力調査報告書」
http://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/001/index22.htm
◎調査時期(小学生):2007年5~7月
◎調査対象(小学生):全国の公立小学校全学年(6~11歳)の男女児童13,520人。各都道府県より3校を無作為抽出。各校内で、各学年16標本を抽出

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