次に個々の授業の指導の進め方を見てみよう。上津小学校では、英語活動における「目指す活動像」(図2)を明確にし、教師間で共有している。実際の指導もこれを基に行い、教師の違いによる活動のばらつきを無くそうとしている。
今回紹介するのは、5年生のユニット7「インタビューをしよう」の6時間目(図3、08年度3学期実施)だ。本時のねらいは、「話を最後まで聞き、相手の顔を見ながら、会話する(コミュニケーション能力)」と設定。普段よく接するALTではなく、初対面の外国人と話す機会を設けようと、市内の高校などに勤務する外国人8人を招いて活動した。
指導を担当した5年生担任(当時)の山﨑美重先生は、「相手の都合を聞いてから質問をする」「時間を割いてもらったことに対して、きちんとお礼を言う」などは、コミュニケーション上では非常に大切と考え、重視して活動に取り入れた。 |
活動は、机やいすを片付けて、床に直接座る形で進められた。この授業は、公開授業として行われたため、参会者がいた |
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