移行措置対応のポイント 第3回 子どもが主体的に考える理科の指導
野崎修司

▲福島市立三河台小学校校長

野崎修司

Nozaki Shuji

山岸裕司

▲福島市立三河台小学校

山岸裕司

Yamagishi Yuji
研究主任。1学年担任

鈴木吉一

▲福島市立三河台小学校

鈴木吉一

Suzuki Kichiichi
4学年主任

VIEW21[小学版] ともに語る、考える。ベネッセの教育情報誌
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子どもが自ら「問い」をもつための授業づくりの三つの工夫

ねらいを達成できる教材を選ぶ
 4年生担任の鈴木吉一先生は、「教材選びは理科指導の醍醐(だいご)味」と話す。
 「どのような教材を選べば、教師の意図する学びの効果が得られるか。ねらい通りに展開した時の喜びはとても大きいですね」
 今回も、教材選びには試行錯誤した。教材セットにポリ袋はあったが、サイズがやや小さいため、遊びが盛り上がりにくく、空気を体感できないと判断。大きなもので、子どもが乗っても破れにくい厚さの袋を、鈴木先生が用意した。また、ポリ袋の口を縛るのは子どもには難しいと考え、留めやすいクリップを選んだ。このクリップに慣れさせるため、事前に別の活動でも使わせておいた。
 子どもは、最初は楽しく遊んでいても、次第に新たな問いが生まれにくくなる。そこで、更に大きいサイズの袋にあらかじめ空気を入れたものをいくつか用意しておき、タイミングよく投入。新たな刺激を与えた。

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