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保護者への取材で子どもは職業観を広げる |
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小学校のキャリア教育の重要な目標の一つが、子どもの職業観や勤労観の育成だ。扇田小学校では、この点においても、保護者との協力による意欲的な取り組みを行っている。
中心となるのが、保護者にインタビューした内容を新聞形式にまとめる「おしごと新聞」(図2)と、保護者の仕事を手伝い、レポートにまとめる「お手伝いカード」(図3)だ。夏休みや冬休みの課題として、いずれも全学年で取り組んだ。その意義を宮野先生が解説する。 |
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図2:「おしごと新聞」の例 |
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冬休みの課題。保護者へのインタビューでは、仕事のやりがいや苦労のほか、「なぜその職業を選んだのか」「仕事
中に注意していること」など、踏み込んだ質問も見られた |
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図3:「お手伝いカード」の例 |
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夏休みの課題。掃除や食事など、主に家事の手伝いをして気付いたことをレポートする。掃除を手伝って「1日ですぐゴミがたまる」という気付きを得た子どももいた |
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「ねらいは、子どもにとって最も身近な存在である保護者を通して、働くとはどのようなことかを考えさせることです。子どもは、仕事のやりがいや苦労を聞いたり、仕事を手伝ったりすることによって、保護者が毎日どのような気持ちで働いているのかをある程度は理解できるようになったと思います。また、職業について親子で話し合う機会は、普段は多くありません。保護者からは、『自分の職業について子どもに話すよいきっかけになった』という意見が多数寄せられました」
「おしごと新聞」と「お手伝いカード」は、「夢コーナー」に展示された。夢コーナーとは、キャリア教育に関係する取り組みから生まれた子どもの作品を展示するスペースだ。作品を夢コーナーに展示する意義について宮野先生は次のように説明する。
「夢コーナーに展示された他学年の作品を見ることによって、子どもはさまざまな職業があることを知り、職業への視野を広げることが出来るのです」 |
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