「コミュニケーション」と「学び合い」を実感した発表会
「皆さん、わらべうたを知っていますか。『通りゃんせ』を歌いますので、聞いてください」
4人の子どもが声を合わせて元気良く歌い始め、昔ながらの遊び方を発表した。他の子どもたちは、一緒に口ずさんだり、歌に合わせて体を揺らしたり、楽しそうに耳を傾けている。歌い終わると、「知っている人は一緒に歌ってください」と呼び掛け、聞き手の中から数人を選んで遊びに加え、もう一度、歌い始めた。多くの子どもがこれまでの活動を通して歌を知っており、教室中に歌声が響いた。
他に「あいうえおのうた」「早口ことば」「れんそううた」「かぞえうた」など、9組のグループが演出を工夫しながら、ことばあそびを発表。「参加型の活動を楽しむために、発表の仕方だけでなく、聞き方の指導にはとても力を入れました。皆がしっかり聞いて良い反応を返せたので、発表した子どもも満足できたようです」と担任の藤本先生は話す。
最後に藤本先生が「感想を言える人はいますか?」と問うと、多くの子どもが挙手。数人の子どもが「皆でアドバイスをし合ったから、うまく出来た」と話した。教師のねらい通り、ことばあそびを通じて学び合いの良さを実感し、学習を深められたようだ。
*4年生を聞き手としてつくられた「ことばあそびシアター」だが、この日は学級内の友だちに発表した
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