移行措置対応のポイント 第4回 言語活動を通じてつくる国語の授業

VIEW21[小学版] ともに語る、考える。ベネッセの教育情報誌
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過程 主な活動とねらい 教師の工夫



3・4 いろいろな種類のことばあそびを読む→5.
ねらい
  • ことばあそびには多くの種類があることに気付く
  • 多くの詩に触れ、項について意識を高める。自分で詩をつくる時の発想の土台をつくる
5.
  • ことばあそびが掲載された250冊の本を市立図書館から借り、廊下に置いて各クラスで共有した(授業以外の時間にも自由に読めるようにした)
  • 自分が読んだ本のタイトルを項ごとに記録するワークシートを作成し、「たくさん読みたい」という気持ちを起こさせた(九つの項をそれぞれ13冊ずつ読むと、「ことばあそび仙人」に認定される仕組みをつくった)



詩の特徴に気付き、自分で詩をつくる力や互いの考えに共感しながら学び合う力を育む
5・6

アンソロジーを編むために、グループ分けと項の分担をする→6.

全体で項の確認をする

グループごとに1回目の「編集会議」を行い、アンソロジーの構成などについて話し合う
ねらい
  • 学び合いを深める
6.
  • 希望を募り、3~4人のグループごとに一つの項を担当。当初は項によって人数の偏りが出たが、「楽しい発表会のための」という目的を再度強調し、話し合いにより均等に分けた
7・8 ことばあそびの詩をつくる→7.
ねらい
  • 詩をつくる楽しさを実感する
写真:子どもがつくった詩
子どもがつくった詩
二人組で詩を発表し、感想を伝え合う→8.
ねらい
  • 一人で考えるより、友だちと一緒に考える方が良いアイデアが浮かぶことを実感する
7.
  • 自分で詩を書くのが難しい子には、最初の1行を教師が一緒に書くなどして対応。それでも難しい場合、教師が書いたものをなぞって書かせた
  • 詩にコメントを添えるようにした。他の子どもにとって身近に感じられるため
8.
  • 教師が対話の見本を見せ、「私の詩の中で特に好きなのはここ。理由は……」など、まずは良い点を中心に話すと良いと伝えた。また、相手の作品を出来るだけ褒めることや、もっと良い書き方があったらアドバイスするように助言した
  • 感想を伝え合った後で、詩を修正する時間を設けた。友だちのアイデアを取り入れることで、作品が良くなることを実感させるのがねらい
2回目の「編集会議」を行い、アンソロジーに掲載する詩や順番などについて話し合う→9.
9.
  • どのような思いで詩を選んだかをよく話し合うようにした

ことばあそびの詩から想像した絵を各ページに描く

詩を丁寧に清書する



10

11
「ことばあそびシアター」を成功させるための演出の仕方を考え、練習する?→10.
シナリオ、発表作品の選択、時間配分、演出の仕方の工夫、聞き手を参加させる方法など
ねらい
  • 聞き手を意識しながら表現する方法を学ぶ
10.
  • 「参加型」であることを意識させて、作品の丸暗記ではなく、楽しく工夫した演出を考えるようにした
  • 教師の発表を想起させ、発表の知恵に気付くようにする。教師が作成したシナリオを見せ、見本として使っても良いと伝えた
  • 発表作品は、本から選んだ詩でも、子どもがつくった詩でも、どちらでも良いことにした(聞き手を楽しませる作品を選ぶことを優先させた)

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