移行措置対応のポイント 第4回 言語活動を通じてつくる国語の授業
VIEW21[小学版] ともに語る、考える。ベネッセの教育情報誌
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単元の流れ

段階 時間 主な学習活動 教師の工夫


1. 以前に作った「たのしいとりのだいひゃっか」のことを想起する。教師は、好評だったことを伝える
2. 教科書の「じどう車くらべ」を読み、どのような活動をしたいかを考える
3. 学習課題を設定する

◎「じどう車ずかん」をつくって「あゆみえん」(近隣の幼保一体施設)で発表しよう

4. 新出漢字、カタカナの練習をする
1. 出来上がった時の気持ちも想起させた
2. 絵本やクイズに書き換える活動のアイデアも出ると想定されたが、教師が作った見本を見せて「図鑑を作りたい」という気持ちが起こるようにした



◎「じどう車ずかん」をつくるためのがくしゅうけいかくをたてよう

1. 「たのしいとりのだいひゃっか」を作った時の学習計画を参考にして、教師が支援しながら学習計画を立てる
1. 図鑑を作るために必要な学習や効果的な学習の流れを考えることで、学習計画を作っていった
1. 「ひろげる」段階の2時間は、生活科「こんなにできるようになったよ」の一部として計画した

習得

◎「じどう車ずかん」のつくりかたをしらべよう

1. 教科書の全文を音読する
2. どのような自動車について書かれていたかを確認する
(バスと乗用車、トラックなどについて書かれている)
3. 「バスと乗用車」と「トラック」について書かれた文を比べて読み、共通部分を見つける
4. 自動車の「しごと」と「つくり」について書かれていたこと、どちらにも「そのために」という言葉が使われていたことを確かめる
3. どちらの文にも「しごと」と「つくり」について書かれていることに気付くようにした(比較の視点)
4. 「そのために」の「その」が指す内容を確認した

習得

活用

◎「バスやじょうよう車」のずかんをつくろう

1. 前時の学習を想起する
2. 学習段落を音読する
3. 読み取る視点を確認し、「しごと」と「つくり」に線を引く
4. 文と関係している絵の部分を線でつなぐ
5. ワークシートにまとめ、図鑑を作る
6. 「しごと」と「つくり」を読み取る時にヒントになるキーワードを確認す
1. 前時を想起させることによって、学習したことが本時の学習に役立つことに気付くようにした
3. 4.「しごと」が書いてある文に赤で、「つくり」が書いてある文には青で線を引き、文と関係している絵の部分を線でつなぐ活動をすることによって、内容の大体をつかませた
6. 「……しごとをしています。」の文と、「そのために」の言葉が手掛かりになっていることを確認した
5・6
習得

活用

*「トラック」「クレーン車」の図鑑作りを前時と同様に実施




習得

活用


活用

◎じぶんのすきなじどう車のずかんをつくろう

1. 前時までの学習を想起する
2. 資料を読む(教師の自作資料を使用)
3. 読み取る視点と、キーワードを確認する
4. 「しごと」と「つくり」が書いてあるところに線を引く
5. 文と関係している絵の部分を線でつなぐ
6. カードにまとめる
2. 資料は教材文と形式が異なるものを準備し、「しごと」と「つくり」を読み取る力を付けた
3. 4. 5.同じ自動車を選択した児童同士でグループを作って学習することにより、分からないところを教え合うことが出来るようにした

◎ずかんをかんせいさせ、よみあおう

1. 表紙と目次を作る
2. 友だちの図鑑と交換して読み合い、感想を伝える
1. 表紙と目次はカードを使用し、時間をかけずに出来るようにした
2. 例文を与え、良かったところを口頭で伝えるようにした



10

◎はっぴょうのれんしゅうをしよう

1. どのような発表の仕方が良いかを話し合う
2. 発表の練習をする
2. あゆみ園の園児たちに分かりやすいように、自動車の拡大写真を使用。発表する内容と写真の部分が一致するように発表の練習をした
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◎あゆみえんのこどもたちによんできかせよう

1. あゆみ園の園児たちに自分たちが調べた自動車について発表する
2. 学習のまとめをする
1. 相手が聞きやすい声の大きさや速さを意識させた。絵を指し示しながら説明するようにした
2. 自動車について書かれた本を紹介し、さらに読書を進めるきっかけをつくった
*衣川小学校「第1学年国語科学習指導案」を基に編集部が作成

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