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学習時間の目安を示し家庭学習を促す |
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五千石小学校では、家庭と連携して家庭学習習慣の定着にも取り組む。保護者向けに家庭学習のポイントをまとめた「家庭学習の手引き」(図3)を配布し、家庭学習の重要性を訴えている。 |
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図3:家庭学習の手引き(高学年用) |
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「学習時間のめやす」は60分。宿題については、「学校での学習をふり返りながら、教科書やノートを参考にして、苦手な内容にも粘り強く取り組みましょう」と記されている。取り組むべき教科としては、「国語」「算数」の他に「音楽」が挙げられ、「習った漢字を使って、熟語や単文を作りましょう」「よく間違える計算は、繰り返し練習しましょう」「リコーダーの練習をしましょう」など、それぞれの教科を家庭でどのように学習するかを記載している。また、中学校生活を意識することの重要性を述べ、予習・復習を呼び掛けている |
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「保護者の中には、『勉強は学校で教えてくれるもの』と思っている方もいます。しかし、授業で学んだことは、家で復習することによって、初めて身に付きます。家庭学習の重要性を保護者に知ってもらい、子どもに家庭での学習を促して欲しかったのです」(中村校長)
「家庭学習の手引き」は低学年用、中学年用、高学年用を作成している。声掛けの目安となるよう、各学年の望ましい「学習時間」「家庭学習の内容」「勉強する教科」などを具体的に記載している。声掛けについても、「字がきれいになってきたね」「毎日続けていれば、もっと速く計算できるようになるよ」など、具体例を示している。
教科として重視しているのは、国語と算数。両教科の家での学習の仕方を全学年の「家庭学習の手引き」に載せている。基礎学力として重要教科であることに加え、文部科学省の「全国学力・学習状況調査」の結果から、漢字や計算を間違える子どもが多いことが分かったからだ。
家庭学習の中心は、低・中学年までは宿題としているが、高学年では、宿題に加えて、授業の予習・復習もするように明記した。そのため、高学年では、「自学ノート」にも取り組ませている。宿題以外に、自分で課題を見付けて自由に取り組むもので、中には自学ノートが年に10冊以上になる子どももいるという。
「中学校に進むと、自主学習の役割が増します。高学年の保護者には、中学進学後を意識して、子どもに学習習慣を付けさせるように伝えています」(中村校長)
読書の習慣を付けさせることも、「家庭学習の手引き」のねらいの一つだという。どのような本を読むべきかを学年ごとに記載している。低学年用では、保護者に読み聞かせをするよう促している。中学年用では日本の物語だけでなく、世界の物語にも目を向けさせるよう説き、高学年用では偉人の伝記を薦めている。
「読書をすれば教養が身に付き、子どもの視野が広がります。学年ごとにふさわしい図書を挙げることで、子どもは楽しみながら読書が出来ます。また、子どもに学習習慣を付けさせるためには、『保護者も学んでいる』という姿勢が大切です。そのため、保護者の読書する姿を子どもに見せるように呼び掛けています」(中村校長) |
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