午前中の全体会では、2005年度英語教育優良自治体・学校の文部科学大臣表彰(4自治体、2中学校、2高校)のあと、国際教育課から、「『英語が使える日本人』育成のための行動計画」の進捗状況の報告があった。「英語活動」を実施した小学校は前年度を2%上回り、94%に達していること、3~6年生の年間活動平均時間は12~14時間、93%以上の小学校で学級担任が主に指導をしていることなどが示された。
次に行われたのは、スーパー・イングリッシュ・ランゲージ・ハイスクール(SELHi)の大阪府立長野高等学校国際教養科3年生40人による模擬授業(写真2)。トリノオリンピックのオープニングセレモニーでオノ・ヨーコが歌った、ジョン・レノンの「イマジン」を導入に使い、「世界の平和」を考えるという壮大なテーマに挑んだ。家庭内での家事分担の問題をペアでディベートすることに始まり、プレゼンテーションソフトを使った世界の紛争等について調査した内容の発表、最後は、「平和のために自分に何ができるのか?」というテーマで生徒がスピーチした。50分の授業は教師、生徒ともにオールイングリッシュで行なわれた。
授業終了後の質疑応答では、堂々とした態度、ネイティブに近い生徒のすばらしい発音などに賛辞が相次ぎ、「どうしたら言いたいことを英語で言えるようになるのか?」の質問も多く飛んだ。「英語を使わざる得ない状況に追い込まれた」「先生を信じて、テキストを毎日読み込むようにした」などと生徒が体験を披露すると、会場から感嘆の声が漏れた。
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