寝屋川市は人口約24万人で、小学校24、中学校12を抱える大都市近郊の自治体である。近年、不登校児童・生徒の激増、学力の二極化などの問題を抱えており、その課題を克服するために03年度から小中連携などの改革に取り組んでいる。
市がめざす「5つの子ども像」を、(1)確かな学力(基礎・基本の力)(2)学ぶ意欲(生涯学習を可能にする態度)(3)「コミュニケーション力」と「情報活用力」を備えた子ども(4)豊かな心(人権感覚)(5)体力・元気(健全な精神と身体)と明確にし、(3)にかかわって、小学校英語活動と、ITC教育(地域公共ネットワーク整備)を行ってきている。
とりわけ、「コミュニケーション力」に関しては、文部科学省研究開発校の指定を受けた三井(みい)小学校を中心に、同じ第十中学校区の宇谷小学校、第十中学校とともに、小中連携を軸に研究を続けてきた。その研究を踏まえて、05年度からは「小中学校英語教育特区」(構造改革特区)の認可を受け、全市の小学校で新教科「国際コミュニケーション科」(05年度までは5、6年生)を実施している。
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