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「習熟度」の反省を踏まえた均質集団による授業 |
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同校も当初からこうしたスタイルを追究してきたわけではない。2002年度には習熟度別による少人数指導も試みた。生徒からは「授業内容がわかるようになった」など、よい反応もあったが、学力基礎クラスではどうしても教師が教え込むスタイルになってしまう。生徒が10人もいればそれも難しい。それよりも、生徒同士が仲間の意見にふれたり、わからないところを教え合ったりする「学び合い」を重視するほうが、学校づくり、人間づくり、仲間づくりの面でもいいだろうとの判断から、いまのスタイルを採用することになった。
「学び合い」には、教わる生徒はもちろん、教える生徒にとっても、「わかりやすく説明するために理解を深められる」という利点がある。また、ほかの仲間の意見を聞くことで考えを広げ、深める効果も望める。
こうしたやり方を、生徒も歓迎している。「先生よりも、友だちのほうがききやすい」「友だちに教えるのは楽しいし、好き」と笑顔で話し、授業に臨む顔つきはだれも積極的だ。 |
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