|
|
|
IT活用のポイント(1) |
|
ゲーム感覚を 学習成果にどう結びつけるか
宮腰先生は自分の授業をこう振り返った。
「今回の授業には、1学期の授業では行わなかった『鏡とレンズとを組み合わせて光の進み方を考える』という発展的な内容を理解させるねらいがありました。また光の単元は苦手な子も多いので、興味を持ってもらいたい、理解を深めてもらいたいと思って『@発見島』を利用しました。興味を持ってもらうという点では成功でした。ただ理解という点ではもうひと息ですね。目の前の現象を『なぜそうなるか』と理論に基づいて考え、言葉にするのが難しいようです」
頭でわかっていても言葉で説明するのは難しいというのは、いまの子どもの特徴だという。そこを打破するために、宮腰先生は「なぜそう思うの?」と繰り返していた。しかし、感覚的に答えを見つけることはできても、そこで出た結果を学習内容と関連づけて考え、表現するという最も重要なことが難しかったようだ。
授業を参観していた教頭の玉置崇先生、教務主任の神戸和敏先生は宮腰先生の授業を次のように振り返る。
「生徒が言っていることを『ふーん、なるほど、へえーそうなんだ』と先生が聞き、生徒の気づきや発見を上手につなぎ合わせて、1時間の授業を終わりたいと私はいつも言っています。『@発見島』というソフトには、名前の通り、生徒自身が気づくものがあるわけだから、それをつないでいく授業にしたかったですね」(玉置先生) |
|