ベネッセ教育総合研究所
私立日本大学山形中学校
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3年生美術「環境と造形」での活用例


学習内容
 境野の景観や環境に調和したパブリックアートを構想し、共同制作して、実際に町に展示する取り組み。これまでの授業では、作品の模型を布や粘土で作り、その作品を置きたい場所を各自で見つけ出してきた。今回の学習はその2つをコンピュータ上で合成し、「たねっとランド」を使って鑑賞する。
使用したもの
ソフト:「たねっとランド」「ペイント」
制作カード、鑑賞カード
写真 自分が作った模型と風景の写真を「ペイント」で合成する
写真 合成写真ができた人は題名をつけて「たねっとランド」に貼りつける。自分の写真が「たねっとランド」に掲示されると「おおー!」と感動の声
写真 他の人の写真を見て、「おー!○○のすごーい!」などと言いながら、感想や賞賛の言葉などをどんどん「たねっとランド」に書き込む

「たねっとランド」に感想が集まり始める。「○○ちゃんらしいね」「かわいい~(´∀`)」など、顔文字も使いながら、自由に表現している
写真 制作カードと鑑賞カードを書いて提出する
実践の工夫(1) 模型の写真と置きたい場所の風景写真を合成して鑑賞する
 作品の模型とその作品を置きたい町の風景をそれぞれデジタルカメラで撮影し、「ペイント」ソフトで1つの合成写真にする。実際に作品を置いた風景を具体的にイメージすることができる。
最終的に共同制作する作品を、もっとリアリティを持って選ばせたかったんです。昔は風景を絵で描いていたので時間と能力が必要でしたが、この、写真を合成する方法を使うことで、町の中に大きなオブジェを置いた実際のイメージを簡単に目で確認することができます(柏瀬先生)
実践の工夫(2) 表現に注意を促したうえで感想を書き込ませる
 他人にすぐに自分の作品を見てもらい、感想をもらうことができるが、みんなが見るものなので、批判的な感想や、読んだ人が傷つくような内容は絶対に入れないように注意を促す。好意的な意見を受け取ることで制作への意欲がわく。先生に提出する鑑賞カードには、「自分だったらこうする」などの積極的な意見を記入してもよい。
ネチケットも含めた指導は、とくに情報学習のときのみ行うというわけではなく、教科の授業でIT教材を使うなかで、そのつど伝えるようにしています(柏瀬先生)
写真 生徒が粘土や布などで作った作品の模型。次の授業では、実際にこの模型を見ながらより詳しく鑑賞を行い、最終的に共同制作する作品の候補を3~4点選ぶ


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