中学校の3年間は、生徒が精神的・身体的に最も変化する時期であり、人間関係も非常に難しい時期だ。そのため、必ずしも集団(1)→集団(2)→集団(3)と移行していくとは限らない。ちょっとしたきっかけで集団が成立しなくなることも十分考慮すべきである。そのため学習集団がどの状態にあるかを定期的に把握し、学年、あるいは学校全体で情報共有した上で、効果的な施策を実行していくことが必要だ。そして、そうした取り組みでどのような成果があったのかを常に検証していくことは学習集団を成熟させていく上では欠かせない。
次ページからは、集団づくりや集団のよさを生かした指導を実践している学校の事例を紹介する。 |