ベネッセ教育総合研究所
特集 学びに向かう集団づくり
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アンケート調査により集団の状況を定期的に検証
 また山鹿市立米野岳中学校(熊本県)では、全学年の生徒を対象に学期に1回「学習集団形成度調査」を実施している。これは生徒に、「このクラスの人は、授業中、他の人の発表をよく聞きますか」などの14の質問項目に答えてもらうことで、学習集団の形成状況を把握しようというもの。調査結果は各学級、項目ごとに数値化。校長と学級担任が面談をして、学習集団を形成していくための課題を把握し、対策を練っていく。多くの学級で数値が低かった項目については、学校全体の課題として改善に取り組んでいる(04年10月号に掲載)。

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 中学校の3年間は、生徒が精神的・身体的に最も変化する時期であり、人間関係も非常に難しい時期だ。そのため、必ずしも集団(1)→集団(2)→集団(3)と移行していくとは限らない。ちょっとしたきっかけで集団が成立しなくなることも十分考慮すべきである。そのため学習集団がどの状態にあるかを定期的に把握し、学年、あるいは学校全体で情報共有した上で、効果的な施策を実行していくことが必要だ。そして、そうした取り組みでどのような成果があったのかを常に検証していくことは学習集団を成熟させていく上では欠かせない。
  次ページからは、集団づくりや集団のよさを生かした指導を実践している学校の事例を紹介する。



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