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合格証を目指して積極的に挑戦するチャレンジ検定
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生徒を自ら学びに向かわせることを目的とした取り組みの一つは、チャレンジ検定だ。
これは国語(漢字・熟語の読み書き)、数学(基本的な計算)、英語(英単語の読み書き)の3教科について、10級から1級までの問題を設定(図1)。
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チャレンジ検定は、生徒が自分のペースで自由に挑戦する場である。10級から1級まで、学年を超えて受検することも可能だ |
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生徒は1教科につき年3回行われるチャレンジ検定の日に、自分が挑戦したい級を決めて受検する。問題に取り組んだあとは、生徒同士で相互採点を行い、80%以上正解すれば、教師のチェックを経て合格になるというものだ。合格者にはカードサイズの合格証が渡されるため、生徒にとってはこれを集めることがチャレンジ検定受検の強いモチベーションとなっている(写真1)。
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写真1 チャレンジ検定では合格証を発行。生徒の学びの意欲を高めている |
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チャレンジ検定は、必ずしも10級から順番に取り組む必要はなく、級を飛び超えて受検することも認められている。また所定時間内であれば、一度に複数の級に挑戦することもできる。たくさんカードを集めたいために、10級から順番に取り組んでいく生徒もいれば、いきなり上の級にチャレンジする生徒もいる。
図1を見てもわかるように、1級や2級といった上級の検定問題は、3年生で習う学習内容から出題される。ところが1、2年生のなかにも、この1級や2級に挑戦して、合格する生徒もいるという。
ある生徒は家庭で自主的に数学の勉強をしていたこともあり、2年生の終わりに数学の1級を取得した。また小学校の間ずっと海外で暮らしていたある生徒は、1年生の時点で英語の1級を獲得した。
「生徒が先取り学習として、授業で学習している範囲以上の級に挑戦することも勧めています。伸びる可能性を持った生徒は意欲をもってどんどん伸びていってほしいし、基礎の定着が不十分な生徒はコツコツと基礎から積み上げていってほしい。チャレンジ検定には、そんな思いがあるのです」(田中先生)。
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