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子どもや教師が変わった
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こうした取り組みを通じ、子どもたちはどのように変わっているのか。その結果を畠中校長はこう評価する。
「学力や学習意欲は着実に向上し(図3)、更に小中の交流によって中学校入学時の不安が大幅に減っています。こうした変化は学校生活に落ち着きをもたらし、問題行動の数も目に見えて減っています」 |
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二宮先生はまた、「最初に変わったのは教師」とも話す。
「例えば、板書のスピードなどは、小学校では子どもの能力に合わせますが、中学校では教師のペースで進め、『早く中学校の勉強に慣れなさい』と言っていました。ところが、実際に中学校の教師が小学生を教えることで、それでは子どもの能力的に無理があることに気づき、教材や教具を工夫したり、板書のスピードや発問を子どもに合わせたりするようになったのです」
また、研究の開始以来、各校の職員室に3校の教師が頻繁に出入りするため、情報交換が非常に緊密になり、子どもの実態をより正確に把握できるようになった。
「小中一貫教育は、教育環境を大きく変える必要がありますから、すべてを整えてから始めようとすると逆に何もできなくなってしまいます。検討されている学校では、一つひとつ、できる範囲で対策を取り入れていくのが効果的だと思います」(畠中校長) |
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