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「パソコンは便利な道具」という感覚が教科学習へのIT導入の鍵
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門真市が開いたコンピュータ活用研修で、ベネッセのITサポーターが行った模擬授業も参考にしながら、第二中学校では教科授業でも積極的にITを活用している。例えば、国語は故事成語調べや文集作成に、社会では地図の検索のために、パソコンを使う。使用法は、パソコン教室で1人1台使用したり、教室でプロジェクタを使ってコンテンツを見せたりとさまざまだ。酒井先生は、ITを使った授業では生徒の反応がよいことを知り、、担当する英語の授業にある工夫を参考にし、取り入れた。
「生徒は画面にとにかく集中するんです。通常の授業では集中力が散漫になりがちな生徒でも、パソコンを使うと落ち着いて授業を受けています。そこで、授業の最初の数分間は、プレゼンテーションソフトで作成したスライドショーなどを見せています。内容は単語クイズや文法解説ですが(図2)、生徒は画面に引き込まれていきます。これがウォーミングアップになり、いい形で授業に入っていけるようになりました」(酒井先生)
また、板書のスライドを事前にパソコンで作成し、プロジェクタでスクリーンに映し出すことも取り入れた。スライドはあらかじめ印刷して生徒に配付し、重要箇所を空欄にして、生徒に記入させるようにすると、教師も生徒も時間を節約でき、授業に集中できるというメリットがある。更に、パソコンで作成したデータは流用や再加工が容易で、一つつくっておけば応用ができる。
「授業を組み立てる際に『コンピュータを使ったらできそう』と気づいたら、積極的に取り入れています。教師にとっても、コンピュータは自分の考えた授業を『表現』するための便利なツールなんです」(酒井先生)
「今まではITというだけで考えすぎていたのかもしれません。しかし、ITにはこんな楽しい機能があり、便利な道具なんだという意識を教師同士で共有し、どんどん使っていけばよいのではないでしょうか」(山本先生) |
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図2 英語の授業の導入で使用するスライド
酒井先生が英語の授業の導入に使っているプレゼンテーションソフトのスライドショー。ネコとベッドのイラスト素材が一つずつあれば、バリエーションを簡単につくれる |
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IT活用の成功ポイント |
point 1 |
表現をするツールとしてパソコンを捉え発表につなげる |
体験したことを発表させる際に、表現方法の一つとしてパソコンを活用させる
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point 2
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パソコン活用の自由度の高い授業で子どもの創造性が刺激される
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コンピュータの使い方を細かく指導しなくても、子どもは「やってよい事」「悪い事」の判断をしながら柔軟な発想で使いこなす |
point
3 |
授業の導入に使うと
子どもの集中力がアップ
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授業の導入時にデジタルコンテンツなどの画像を使い、子どもに授業への興味・関心を喚起させる |
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