教育現場の挑戦 小中連携で変わる中学校教育

VIEW21[中学版] ともに語る、考える。ベネッセの教育情報誌
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 もちろん、学校現場はこれらの課題を放置しているわけではない。図3からもわかるように、8割近くの中学校が新入生を対象とした「入学前ガイダンス」や「新入生オリエンテーション」を行い、導入期教育に力を入れている。しかしその一方で、図4を見ると、小学校との共同研究や、小学校のカリキュラムの研究は、中学校単独での取り組みと比べると、それほど活発ではないことがうかがえる。学区内の小学校との連携は、これからが正念場のようだ。

図3
図4

 中1ギャップは、小学校と中学校の生活面や学習面の違いにより起こる問題のため、中学校だけで課題を抱え込み解決していくには限界がある。小学校および地域全体と連携してこの問題に取り組むことが、今後、ますます求められるだろう。そこで、3ページからは小中連携の具体的な事例として、広島県府中市にある上下中学校区の取り組みを紹介する。


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