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高校との連携にも学力調査を活用
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学力調査の分析結果は、高校との連携にも活用している。連携高校との連絡会で、学力や学習態度の傾向と課題を示すことで、スムーズな接続を目指しているのだ。
特に、赤来中学校と地理的に近い飯南高校とは、98年度から文部科学省「中高一貫教育実践研究事業推進校」の指定を受けており、教師が相互に訪問し、中学教師が高校の、高校教師が中学校の授業を担当するなど、活発に交流している。6年間のカリキュラム作成が目標の一つとなっているが、そこに学力調査の結果を生かしていきたいと、烏田校長は意欲的に語る。
「中学校と高校のカリキュラムを見比べると、重なっている学習内容が少なくありません。それらをうまく整理することで、授業はより効率がよくなるはずです」
また、生徒の高校入学時の実態を把握する場に中学校の教師が同席して情報を共有するときにも、学力調査の結果を生かしている。以前は赤来中学校の卒業生は町外の高校に進学することも多かったが、中高連携の取り組みによって、今では卒業生の8~9割が飯南高校に進学するようになった。しかし、連携型の中高一貫校として入試が簡便になったため(注)、校内に高校受験への緊張感が欠けるという大きな課題がある。森山先生は、その点にも学力調査の役割を見いだしている。
「学力調査は、長期的な学習の計画を立て、学習を継続することの大切さを指導する機会としても活用しています」
赤来中学校の取り組みからは、一人ひとりの生徒の実態を的確に捉えて伸ばしていこうとする教師たちの強い意志が伝わってくる。それは、学習面でも精神面でも生徒たちにまっすぐに受け止められている。その全校的な取り組みが、今後、どのような展開を見せるのか注目される。 |
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(注)飯南高校と赤来中学校・頓原中学校は、連携型中高一貫校のため、簡便な入試となっている。 |
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